ストレッチの重要性
スポーツをするときに大切にしたいのがストレッチ。
ストレッチは、大きく2つの目的のために行うものです。
準備運動(ウォームアップ)は、体を温め、筋肉、関節の動きを良くする為に。
整理運動(クールダウン)は、筋肉の血流を良くし、疲労回復を早める為に行います。
筋肉、関節の動きを良くする
筋肉は加齢とともに柔軟性が低下し、硬くなります。
筋肉が硬くなると、可動域(関節の動く範囲)が狭くなり、
身体を動かしたときに無理がかかり、ケガのリスクが高まります。
年を取ると歩幅が狭くなるのは、可動域が狭くなった証拠です。
筋肉を伸ばし柔軟性を高めることで関節の可動域を確保することで、
筋肉、関節にかかる負担を軽くし、ケガを予防するということなのです。
また、関節の可動域を広がると、筋肉を大きな範囲で十分に動かすことが可能になります。
これによりトレーニングの効果は高まりますし、普段の生活でも代謝が高い身体になります。
筋肉の血流を良くし、疲労回復を早める
無酸素運動後はエネルギー源の糖の燃えカスや、疲労物質の乳酸が血液中に充満します。
ストレッチをすることで血行を良くし、これらの蓄積を予防したり、
速やかに体外に排出することができます。
疲労物質が溜まるのは、無酸素運動に限ったことではありません。
デスクワークなど同じ姿勢をとり続けることでも疲労物質は溜まります。
同じ姿勢をキープする為、背中や首周辺などの抗重力筋は細かい収縮を繰り返しているからです。
首の凝り、肩凝り、腰痛などは筋肉がこわばり疲労物質が溜まっている証拠なのです。
さらに、ストレッチにはリラクゼーション効果もあります。
30分くらいかけてストレッチをすることで、脳波はアルファ波が増加します。
アルファ波によりストレスから開放され、気分の安定、ホルモンバランスの改善、
さらに疲労回復も進みます。
ストレスはダイエットの大敵ですのでストレッチはダイエットにも効果的ということです。
ある研究結果で、
ストレッチを続けることで高血圧が改善される。
柔軟性が高い人は、動脈硬化になりにくい。
ということもわかってきました。
これは、中高年の方には是非知っておいてもらいたいことです。